東京都と渋谷区は、区立美竹公園と、隣接する都有地・区有地を再開発しようとしています。これについて、7月28日(木)に渋谷区が「美竹公園の都市計画の変更(素案)意見交換会」を行いました。公園の地下を掘り返して、オフィスビルと一体の構造にするため、都市計画を変更しようとしているものです。この「意見交換会」の内容をお伝えします。
会に出ていた区職員は井戸田公園課長、安松まちづくり3課長など10人あまり。会場は15名程度。最初に資料説明の映像を流したあとに質疑、という流れ。資料説明映像は、8/5まで公開されているとのこと。
2022年9月17日追記: 下記説明資料をアップロードしました。
質疑への応答は、残念ながら「決まっていること以外まともに答えない」というお役所にありがちな対応でした。それでも意見をぶつけ、疑問点をつきつけることは重要だと考えています。以下、質疑より抜粋です。
地元の人が使えないような施設にしないでください
Q. 渋谷キャストの広場は、買い物客や商業イベントのために使われていて、地元の人が使えない。このようなことを繰り返さないでほしい。
→ 井戸田公園課長(以下「井」): 多様な地域コミュニティの形成と、地域コミュニティを支えるという観点から…(以下明確な回答なし)
Q. 完成予想図では、美竹公園はビル前広場に見える。公園に見えない。
→ 明確な回答なし。
Q. 公園地下のホールについて、地元の人は無料でいつでも使えるのか。
→ 職員: 地域住民は週あたり1枠の無料枠を設ける。ほかの枠は有料。
Q. ビル内の「いどばたひろば」「陽だまりひろば」は一般開放するのか。
→ 職員: 入戸者のみが利用できる。一般開放はしない。
公園一部閉鎖の経緯を把握していない!?
Q. オープンスペースが不足とあるが、原宿側の旧仮庁舎跡地、閉鎖されている部分を公園に戻せば面積が倍以上になって解消するのではないか。
→ 井: 開放の予定はない(以下、閉鎖の経緯をどの職員も把握していないことが判明)。
Q. なぜ、わざわざホールのために公園を掘り返すのか。分庁舎跡地、児童会館跡地を使えば良いではないか。
→ 明確な回答なし。
※ 公園を掘り返すための「立体都市公園制度」は、やむを得ない場合に限り、限定的に適用されるものとされています。それに該当するのか、疑わしいです。
Q. 70年間の長期間、民間企業に土地を貸し出すというリスクはどう考えているのか。
→ 職員: 70年間の経営計画を審査した。
Q. 募集要項では、公園内のベンチが「寝そべられないように」することが要求されている。「インクルーシブ」を謳っているのと矛盾するのでは。
→ 明確な回答なし。
※ 本記事は、7/30(土)に配布したチラシの抜粋です。
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